- ジャンル:
- Sid Meier's Game
- シリーズ:
- Civ3戦略情報
- 種類:
- データ/資料
- 最終更新:
- 2003年07月14日 15時26分
- シリアル:
- 2002-04-09-01
Apolyton.netのフォーラムに汚職(corruption)の計算式を説き明かした人が現われました。これはなかなかすごいですよ。抜き書き翻訳してみます。
計算式はこのあと大幅に書き直されました。より新しい計算式はCiv3 Info Digestに掲載されています。
概説
- 汚職はどんな場合であっても95%を越えることはない。
- 帝国に(道路・港・空港で)接続された都市の汚職は、その都市が接続されていない場合の85%になる。
- 汚職の計算で2点間の距離を求める場合、2点を移動するために必要なユニットの移動ポイントの総計ではなく、実際のジオメトリ値を用いる。したがって、汚職の計算上では、北西に10タイル離れた場合と北に7タイル離れた場合の距離は等しくなる。
スクエアの画面上の垂直水平方向への対角線の距離を1としたとき、北西に10タイル離れた場合の距離は 10 / sqrt(2) ≒ 7 となる。
- 汚職は都市数に由来する汚職と首都からの距離に由来する汚職に分類される。この2つの成分は独立である。二つの成分に共通して影響するのは、帝国に交易網で接続された場合の15%削減のみである。この因数をFtと呼ぶ。Ftは都市が交易網に接続されている場合は0.85, 接続されていない場合は1.0の値をとる。
Fb = 0.85 または 1.0
- 商業志向(Commercial)の特性が汚職に与える影響はまったく観測できなかった。
- 紫禁城(Forbidden Palace)は距離由来の汚職にのみ影響する。(訳注: 記事に後で追加された部分を考えると、ここは誤っているのかもしれない) したがって、紫禁城は共産主義(Communism)ではまったく効果を持たない。
首都からの距離に由来する汚職
距離由来の汚職は次のパラメーターに依存する。
- 距離因数Fd
Fdは首都からの距離を3.6倍し、マップサイズで割ったものである。したがって、標準マップ(100x100)で首都から画面上の垂直水平方向に10タイル離れた地点にある都市のFdは 10 * 3.6 / 100 = 0.36となり、極小マップ(60x60)の場合は0.6となる。
首都それ自身は、首都から1タイル離れたものとして計算されている。これが首都にも汚職が存在する理由である。
共産主義は特別で、距離による汚職が存在しない。共産主義の場合、Fdの値は1.0となる。
Fd = (首都からの距離) * 3.6 / (マップサイズ)
ただし、共産主義の場合、
Fd = 1.0
- 政治体制(Government)因数Fg
距離因数Fdは政治体制に依存する因数Fgで乗算される。Fgは政治体制によって定まり、それぞれ次のような値をとる。
政治体制 Fg 専制政治(Despotism) 1.0 君主政治(Monarchy) 2/3 共和制(Republic) 2/3 民主主義(Democracy) 4/9 共産主義(Communism) 0.3 Fg = 0.3 〜 1.0
- 都市改善(Improvement)因数Fi
前述の計算結果は0.5をN乗した数字で乗算される。ここでNは汚職を減少させる都市施設(裁判所と警察署)の数を表わす。
Fi = 0.5 ^ (汚職を減少させる都市施設の数)
- 国王感謝祭(We Love Our Leader)因数Fl
Flはその都市で感謝祭が起きている場合は0.5, 起きていない場合は1.0の値をとる。Flはシールド生産に対する浪費(waste)にのみ適用され、商業(Commerce)には適用されない。
Fl = 0.5 または 1.0
都市数に由来する汚職
都市数由来の汚職は次のパラメータに依存する。
- 都市数因数Fc
この因数は、都市を首都に最も近いものから順番に並べたときの順位に0.5を掛け、それをマップサイズに対する「最適」な都市数で割った値である。例えば、標準サイズのマップで首都に10番目に近い都市のFcの値は、0.5 * 9 / 16 = 0.28 となる。(訳注: ここの計算法は詳しく書いていないので、首都自身も数え入れるのかどうかはよくわからない)
ここでも共産主義は他の政治体制とは異なる計算法をとる。共産主義の都市数因数は、総都市数を「最適」な都市数で割ったものに0.1を掛けた値となる。
追加: 紫禁城はまったく新しい最近接都市の集合を取り、この係数は紫禁城にもっとも近い都市が1となる。(つまり、紫禁城を建設した都市では係数は0となる) したがって、紫禁城を建設すれば、帝国の中心(首都か紫禁城)により近い地点に都市が建設されたとしても、二つの中心に挟まれた中間の都市では汚職は決して増加しないことになる。
Fc = 0.5 * (帝国中心への順位) / (最適な都市数)
ただし、共産主義の場合、
Fc = 0.1 * (総都市数) / (最適な都市数)
- 難易度係数Fv
前項で得たFcはFvで除算される。Fvは酋長(Chieften)レベルでは1.0, 天帝(Deity)レベルでは0.7の値をとる。
Fv = 0.7 〜 1.0
したがって、最終的な計算式は次のようになる。
(汚職 %) = 100 * (Fd*Fg*Fi*Fl + Fc/Fv) * Ft
補足
上の計算式から次のような事柄が導き出される。
- 都市施設は都市数による汚職には影響せず、難易度は距離による汚職には影響しない。
- 共産主義では都市数が増加するたびに汚職が酷くなり、最終的には全ての都市が95%の汚職に苦しむことになる。
- 君主政治と共和政治では汚職の比率自体は変わらない。ただし、共和政治にはタイルからの商業収入に対してボーナスが存在する。
- 最適な都市数を超過すると、都市数による汚職は100%オーバーになり得る。したがって、裁判所や警察署を建設しても、感謝祭を起こしても、民主主義に移行しても、汚職が95%になる都市は存在することになる。
念のために付け足しておくと、式は実験の結果から推測されたものなので、すべてが正確なものであるかどうかは保証されていません。