- ジャンル:
- Sid Meier's Game
- シリーズ:
- Civ3戦略情報
- 種類:
- データ/資料
- 最終更新:
- 2005年07月24日 20時56分
- シリアル:
- 2005-07-24-03
CivFanaticsのCivilization III War Academyから、microbe氏によって書かれた貿易上の信用の記事を翻訳してみます。
要訳
AIとの交渉中に、金貨500枚と引き替えに「あと少しで」技術を売ってくれそうになった場面で、「ターンごとに金貨1枚」という条件を追加したとたん、「絶対にあり得ない」という評価を受けたことはないだろうか。私見では、この現象は高レベルでプレイするうえで必ず知っておく必要のある、ゲームのもっとも重要なメカニズムのひとつである。
この記事は、さまざまな経験と決して完全とは言いきれない試験から、私がこうだと考えるに至ったゲームのメカニズムについて説明したものだ。十分にはテストできないまま結論を出した箇所もあるので、完全に、もしくは部分的に間違っている部分もあるかもしれない。
貿易上の信用とはなにか
まず、「ターンごとの金銭取引」を定義するところからはじめる。貿易上の信用に関して言うと、「ターンごとの金銭取引」という呼びかたは必ずしも正確ではない。ターンごとに金銭を支払っていない場合でも、信用が地に落ちる危険は存在するからだ。より正確には「信用上の危険がある取引」と呼ぶべきだろう。以下の条件を満たす場合、取引は信用上の危険がある:
- AIから(技術や1回きりの金銭のような)「固い」物資の供給を受けるかわりに、プレイヤーがターンごとの物資(資源・ターンごとの金銭・相互通行条約)を提供している場合。
- (AI側の支払いがターンごとの物資のみである場合も含めて)プレイヤーがAIに資源を輸出している場合。
- 取引に軍事同盟・相互防衛条約が含まれる場合。
しかし、明示的に言及する場合を除いて、記事の以降の部分でも、「信用上の危険がある取引」を指すために「ターンごとの金銭取引」という用語を用いることにする。
貿易上の信用は、AIがプレイヤーとターンごとの金銭取引をおこなうか否かを決定する。貿易上の信用には次のような特徴がある:
- プレイヤーの信用は「くもりがない」状態からはじまる。
- プレイヤーの信用は、AIごとに別々に記録される。
- 次の条件をひとつでも満たした場合、AIはプレイヤーの信用が「地に落ちた」とみなす:
- プレイヤーはそのAIとの間で、なんらかの理由によって不完全なかたちで消滅したターンごとの金銭取引を持ったことがある(くわしくは次章を参照)
- AIが、プレイヤーが以前ターンごとの金銭取引に違反した別のAIの存在を知っており、そのAIと現在交戦中でない場合。(おそらく、プレイヤーが裏切ったAIが滅亡済みである場合も含まれる) 外交担当相が「xxxは嘘つきのペテン師です。我が国の友人であるyyyを裏切った人物ですぞ」と発言する場合に相当。
- プレイヤーの信用は地に落ちたと見なすと、AIはターンごとの金銭取引を受けるのに消極的になるか、あるいはまったく受けなくなる。
「消極的になる」の部分に注意。プレイヤーの評判が救いようのないものであっても、ターンごとの金銭取引を受けてもらえる可能性はある。ただし、そのためには非常に高額の金銭を支払う必要があるだろう。私見だが、これには破棄した取引で、プレイヤーがターンごとに金銭をいくら支払っていたのかが影響しているのではないかと思う。
実際的な見地から言えば、いちどでもターンごとの金銭取引を破れば、その後同種類の取引はできなくなると考えてまちがいない。
取引違反になる場合
取引締結から20ターン以内に、次の条件のどれかひとつが満たされた場合、ターンごとの金銭取引は消滅し、プレイヤーの信用は地に落ちる:
- プレイヤーが取引中のAIに宣戦した場合(軍事同盟・相互防衛条約による宣戦を含む)
- プレイヤーが資源を輸出していて、次の理由で輸出を継続できなくなった場合:
- 資源が消滅・枯渇した、または交易網から断ち切られた。
- プレイヤーとAIのあいだの交易網が切断された(AIの首都が孤立化した、港が破壊された、交易網の中間に位置するAI文明がプレイヤーまたは相手AIに宣戦した場合、など)。
- プレイヤーが軍事同盟または相互防衛条約に違反した場合。
信用が落ちない場合
ターンごとの金銭取引が途中で消滅した場合でも、プレイヤーの信用が影響を受けない場合も存在する。
- AIがプレイヤーに宣戦した場合
もちろん、支払先のほうから取引を終わらせた場合は、プレイヤーの信用に影響はない。このルールはしばしば、たとえばAIに領土内からの撤退を要求することで意図的にAIからの宣戦を誘い、高額のターンごとの支払いを免れるいうやりかたで悪用される。この作戦では、AIが宣戦するような状況(相対的な力関係とAIの態度によって決定される)をつくれるか、また、和平が可能になるまで領土を守りきれるかが鍵になる。
- 軍事同盟を含む取引で、対象国が滅亡した場合
プレイヤーが文明Aと、文明Bに対する軍事同盟を含む取引を締結したとする。もし、Bが20ターンの期限内に滅亡した場合、取引は即座に終了するが、プレイヤーの信用に影響はない。このルールはしばしば、滅亡しかけた文明を対象国として軍事同盟を結び、AI の滅亡によって支払いを免れるというやりかたで悪用される。
- プレイヤーがターンごとに金銭を支払っている文明が滅亡した場合
プレイヤーが資源を支払う場合は含まない。
- AIが資源を輸出し、プレイヤーは資源を輸出しない取引で、(略奪や交易網の切断によって)AIが資源を輸出できなくなった場合
たとえば、プレイヤー側がターンごとに120ゴールドを支払い、AIから硝石と万有引力の技術の提供を受けているとする。ここでAIの硝石が略奪された場合、取引は終了するが、プレイヤーの信用は影響を受けない。取引を継続できなくなったのはAIであってプレイヤーでないからだ。
このルールもまた、プレイヤー自身の首都を孤立させて、金銭支払いを免れるというやりかたで悪用される。プレイヤーは、AI側の取引条件に資源を含めておくだけでよい。
- AIとプレイヤー両方の条件に資源の輸出が含まれており、二者間の交易網はつながっているが、資源が交易網から切断された場合。
網羅的なテストはしていないが、プレイヤー自身の首都を交易網から切り放した場合は、信用が痛手をこうむった。AI側の首都を切断した場合になにが起こるのかはよくわからない。
信用が落ちた場合はどうするか
ときおり、プレイヤーの意図をはずれて、予期せず、または不運にも信用が地に落ちる場合がある。だが、信用が落ちたあとでも、ターンごとの金銭取引をおこなうことは可能である。
- 和平条約の再交渉
AIと和平条約を再交渉する場合には、プレイヤーがターンごとの金銭取引を持ちかけても、AI側は容認する。(おそらく、和平条約の締結そのものになんらかの価値がある場合か)
- 軍事同盟
文明Aとの取引で違反を犯したプレイヤーが、文明Bとターンごとの金銭取引を望む場合は、BとのあいだでAに対する軍事同盟を締結すればよい。BはプレイヤーのAに対する裏切りを許してくれる。
通行上の信用
相互通行条約に関する信用は、関連した話題ではあるが、貿易上の信用とは完全に独立である。通行上の信用は、AIがプレイヤーと相互通行条約を締結するか否かを定める。攻撃力/防御力を持つユニット(船舶を含む)をAIの領土内に残したままでそのAIに宣戦すると、プレイヤーの通行上の信用は地に落ちる。プレイヤーがその文明とのあいだで実際に相互通行条約を締結しているかどうかは関係ない。貿易上の信用と通行上の信用は別々に処理されており、互いに影響をあたえない。
和平上の信用
和平上の信用というものは存在しない。つまり、プレイヤーが和平条約を締結または更新して、20ターン以内に宣戦した場合でも、プレイヤーの信用は痛手を受けない。もちろん、プレイヤーと相手国がターンごとの金銭取引を結んでいた場合は別である。(和平条約と同時に結んだ取引であるか否かは関係ない)
AIの態度
貿易上の信用は、AIの態度とは無関係である。「AIは激怒している」というコメントはAIの態度に対するものである。この状態であっても、AIはプレイヤーとのターンごとの金銭取引に応じてくれる。