二度目のアニメ化で、制作は京都アニメーション。さすがと言うべきか、絵的なクオリティは文句なしに高いですが、玄関が二重だったり、お湯で凍った扉をとかしたり、雪かきしたり、レッカー移動の告知が雪に描かれていたり、滑り止めの砂があったり除雪車があったりと、まず雪国の日常生活を丹念に描くところから入るという演出も、京都アニメーションらしいところかもしれません。(でも名雪さん、あの直後に素手で扉さわってるんだよな)
今回は引っ越してきた祐一が町を廻って、ひととおりキャラクターが紹介されるところまで。原作発売から時間が経過しており、しかもすでにいちどアニメ化されていることから、ストーリーをどう展開させるかという点で、京アニの手腕が問われそうな一作です。
『Kanon』#2──「雪の中の入祭唱 〜introit〜」
(2006年10月14日)初登校から舞・佐祐理との衝突、真琴との第一種接近遭遇まで。「あさーあさだよー」に謎ジャムにと、原作ファンにおなじみの要素もしっかり顔を出します。
BGMもそうですが、展開が「ああ、これはエロゲーだな。エロゲーの導入部だな」とちゃんと認識できるかたちで進行しているのが面白いところ。忠実に落とし込んでいるというか。(でも愚直ではなく、ちゃんと芸を感じるところが京アニの静かな凄味か) かと思えば、エロゲ的な説明台詞にツッコミを入れるセルフパロ的な要素もあったり。「普通じゃない自己紹介があるなら見てみたいもんだ」という台詞は、やはり宇宙人や未来人や超能力者がオールウェルカムなあの女性に対する挑戦状なのでありましょうか。
『Kanon』#3──「記憶のない組曲 〜partita〜」
(2006年10月20日)祐一が真琴を担いで帰宅するところから、校庭での栞との会話やあゆとの失せ物探しを経て、夜の校舎で刀を構える舞のシーンまで。
作画のクオリティはさすが。ピンポイントでキャッチーに動いて印象を高めているのが巧みです。巾着強奪にハイド&スマッシュに夜の台所での暴れまくれにお帰りなさいのごっつんこにと、元気いっぱいの真琴の動きが見ていて楽しい。いっぽうの栞は静かな描写ですが、こちらではカメラの移動やスイッチを使った手の込んだ演出で印象を高めるという手練ぶり。ほんとうに安定しています。
右画像は11月11日発売の2007年カレンダー。壁掛用です。
『Kanon』#4──「休日の奇想曲 〜caprice〜」
(2006年10月27日)名雪が部活動でブルマ姿を披露したり、報復は胸が痛くなるような結果しか生まないことが明らかにされたり。あゆと真琴が祐一の荷物びらきを手伝って、祐一が名雪のノートを取りに夜の学校へ向かい、舞に出会ったところで幕でした。
『Kanon』#5──「魔物たちの小夜曲 〜serenade〜」
(2006年11月4日)Kanonはホントに安定してるなあ。安心して観ていられる。今回は真琴メイン。お風呂を覗かれてパニックを起こしたり、エロ本を買いに行かされて怒鳴りこんだり、肉まんと漫画本の味を覚えたりと、生意気小動物的可愛さが存分に披露されてました。舞と佐祐理とのお弁当や栞との会話もあり、ほかのストーリーもサイドで併行進行してます。この流れは……まず真琴シナリオから終わらせるんじゃろか?
『Kanon』#6──「謎だらけの嬉遊曲〜divertimento〜」
(2006年11月12日)場所移動の描写がギャルゲーっぽくて面白い。女の子の描写も可愛いし。京アニ版の祐一はフラグをまんべんなく回収してるなあ。
『Kanon』#7──「家出と仔猫の遁走曲 〜fuga〜」
(2006年11月18日)まこぴーさんが謎ジャムの犠牲に。あとねこーねこーとか。次回予告は真琴オンリー。はたして真琴ファンの人は喜ぶべきなのか、それとも第一の犠牲者に選ばれたことを悲しむべきなのか。
『Kanon』#9──「子狐の子守唄 〜berceuse〜」
(2006年12月3日)二話使って殺すのはわりあい豪華だなあと思いつつ見ていたら、三話も使うのか。すごく豪華だ。「けっこん……したい……」にちょっとやられました。
『Kanon』#12──「異形の円舞曲〜waltz〜」
(2007年1月2日)貯めていた録画を大量消費中。この回の見所は舞のダンスシーンだけど、木べらがくくくっとアイスを削ってゆくところも、地味だけどよろしいと思うんよ。

