翻訳メモ:Caroleans

ホーム[H] > Diary > ほんやくメモ > 翻訳メモ:Caroleans
【こんなのどうでしょう?】バイオハザード5 Deluxe Edition
ジャンル:
Diary
シリーズ:
ほんやくメモ
種類:
読みもの
最終更新:
2007年02月05日 13時07分
シリアル:
2006-11-28-02

Europa Universalis III関連の記事(→その1/その2)で出てきた。スウェーデンの固有ユニットらしい。「カール兵」と訳した。

英Wikipediaの記述によると、Caroleansはスウェーデンの王、カール12世の兵士。スウェーデンの軍制であった"Swedish allotment system"から生まれた兵士だという。おなじく英Wikipediaによると、allotment systemはスウェーデン語indelningsverketの英訳。この制度に属する兵士は、彼らに割り当てられた住宅または小農場に居住したために、"indelta soldater"(tenement soldiers, 借家兵士?)と呼ばれたそうな。(英語allotmentは割り当てや分配、市民に貸し付けられる市民菜園の意)

英WikipediaのCaroleansの項をひきつづき私訳してみると:

Caroleansは攻めること苛烈にして恐れを知らず、訓練の厳しさでも知られていたが、20年を越える戦争により、この訓練の正しさと必要性がいみじくも証明されることとなった。

カール12世は「退くことは許されず、ただ戦うか倒れるのみであった」と評される君主だが、同じ言葉が彼の兵士にも当てはまる。当時のスウェーデン軍の戦術では、撤退はけっして掩護されず、彼らは攻撃をかけるか、さもなければその場にとどまって戦いつづけるしかなかった。

Caroleansの大外套は青で、袖口が黄色。ズボンは白でベストは黄色。三角帽かKarpusと呼ばれる特別な帽子を被り、カービン銃とレイピア、擲弾などで武装。騎兵・歩兵・擲弾兵・砲兵の連隊のほか、Livdrabanterna(Royal Life Guard Corps, 王室護衛隊)と呼ばれる、100人ほどから構成された特殊部隊もあり、この部隊は王カール12世の直属として直接の指揮を受けた、とある。(Karpus Hatはこういう帽子らしい)

いっぽう、日Wikipediaによると、カール12世は「北方のアレクサンドロス」の異名をとった軍人国王で、祖父カール10世(→日Wikipedia)がポーランド・デンマークとの戦いで獲得したスウェーデンの最大版図を守る戦争(大北方戦争、1700〜21)に生涯を費やした人物。連携してスウェーデンに当たろうとした同盟諸国を緒戦で圧倒するも、ナポレオンにさかのぼること100年前にロシアの冬将軍に破れ、最後は戦場で流れ弾に当たって死亡したか、あるいは彼の苛烈さを嫌ったスウェーデン側の勢力に暗殺されたとされている。死亡の翌年である1919年、埋葬のために彼のなきがらをスウェーデンの首都まで送り届けたのも、このCaroleansだったという。