ほんやくメモ

英文翻訳時に出会った英単語や用法に関する調査またはメモ書きの記録。

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BBSにおへんじ (2009/5/14)

(2009年5月14日)

80 名前:chocho[] 投稿日:2009/05/13(水) 11:45:08 ID:VqdunbRw
カントリー・ロードの訳詩、すごく役にたちました。僕もちょうどこの歌のとくにAll my memories gathered round her以下のところが理解できず調べていたところです。

ありがとうございます。役に立ったと言っていただけると、とても励みになります。

こちらの記事を見ているうちに新しい発見をしました。それはWest virginia = mountain momma(母なる山) = Miner's lady(炭鉱夫のさと)で、どれもウェストバージニアへの呼びかけではないかということです。

そう解釈しても構わないと思います。ただ、her = ウェストバージニア、と言葉にしてしまうと、対象がとても広い茫漠としたものになってしまうので……

言葉の上では、聴いている人が頭の中で姿を思い浮かべやすい、これと指させる確固とした対象である「母なる山」を使って、ああ、この「母なる山」は故郷であるウェストバージニアの象徴のことなんだな、と各自で思ってもらう方が、表現としてベターではないかと思ったんです。

たぶんですが、「母なる山」は特定の山のことじゃないんだと思います。ウェストバージニアの町それぞれに、その場所で生活していると、いつも視界のどこかにちらつく山があって、その町の人にとってはその山が「母なる山」である、ということじゃないかと僕は思っております。(つまり、「母なる山」は、下手をしたら町ごとに違う)

All my memories gathered round herのherはWest virginiaのこと。同格というご指摘ではっとしました。

そう解釈すると、ぱっと視界が開けるような感じで前後の文脈が繋がるんですよね。こういう感覚を共有できて嬉しいです。


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BBSにおへんじ (2009/5/8)

(2009年5月8日)

すいません。見落としてました。日にちが経っているのですでに解決済みかもしれませんが……

質問です 質問 09/05/06(水)11:18:38 No.584

Fall from Heaven 2 ver0.32 のメディアパックを探しています
どこでダウンロードすれば良いか教えてください
よろしくお願いします

どうやらミラーも消えてしまったみたいなので、誰か持っている方に頼んでアップロードしてもらうしかないのではないかと思います。

あと、こちらも、

79 名前:だろ[] 投稿日:2009/05/03(日) 20:32:12 ID:lTrVVenY
カントリー・ロードの記事を拝見いたしました。
ニュアンスを重視した訳詞としては申し分ないですが、詩としてみると印象が硬い気がします。
ポップスなのですからもう少し砕いたほうが良いのでは、と私は思いました。
一部正確さを求めるあまり日本語としての語感を損なっている部分もありますし
せっかくですからひろあきさんなりに詰めた詩が見てみたいです。

記事の趣旨が正確にわからないので、あくまで正確な訳詞を求められたという事でしたら失礼致しました。

僕は詩人じゃないですからね…… 訳詞が硬いのはその通りだと思います。ここはこういう意味なんだという解釈がメインの記事だと思って下さい。


『カントリー・ロード』の訳詞を考える

(2009年5月3日)
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先日から続けている、食事制限のストレスを解消するためにiTunes Storeで曲を買おうフェアの一環として、Take Me Home, Country Roadsを買いました。オリジナルのジョン・デンバー版ではなく、耳をすませばの冒頭で使われた、→のアルバムにも収録されている、オリビア・ニュートン・ジョンが歌っている方のやつ。

で、聴いているうちに、歌詞のこの部分はどう解釈されているのだろうと気になる部分が出てきて、ネットで検索していくつか当たってみたのですけど、どうにも腑に落ちないところがあるので、解説付きで、自分の考えた訳詞を晒してみようと思います。

まず全文:

Take Me Home, Country Roads
Songwriters: Bill Danoff; Taffy Nivert; John Denver

Almost heaven, west virginia
Blue ridge mountains
Shenandoah river -
Life is old there
Older than the trees
Younger than the mountains
Growin' like a breeze

Country roads, take me home
To the place I belong
West virginia, mountain momma
Take me home, country roads

All my memories gathered round her
Miner's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste of moonshine
Teardrops in my eye

I hear her voice
In the mornin hour she calls me
The radio reminds me of my home far away
And drivin down the road I get a feelin
That I should have been home yesterday, yesterday

Country roads, take me home
To the place I belong
West virginia, mountain momma
Take me home, country roads

以下、ちょろっとずつ分割しながら行きます。あと、普段の文章なら「〜だと思います」と文末に付けるようなところでも、あえて省いて断定口調にしてありますので、そこんとこご注意を。

Almost heaven, west virginia
Blue ridge mountains
Shenandoah river -

ネットで見かけた翻訳では、"Almost Heaven"を、「ほとんど天国」のように訳しているものが多いけれど、これは「マウンテン・ステート」の異名を持つ内陸州、ウェストバージニアが非常に標高の高いところにあることを指している。ニュアンスは「もうちょっとで天まで届きそう」であり、「ほとんど天国」と言うより「もうすぐ天国」。詩の場合、"heaven"は、"the 〜s"を付けなくても天や空の意味に解釈して良い。

歌詞の流れを見ればわかるが、"Almost heaven"から始まって、山そして川と、視点は一貫して下へ移動している。全景を描き出すところから始まって細部へ、というのが詞を通じての流れなので、ここを抽象的な存在としての天国と解釈するのは避けたい。まず、聴いている人にぱっと広がる大空を想像してもらう。それがこの歌詞の意図だろう。

おいおい明らかになるが、歌い手の故郷に対する想いはやや複雑であり、ウェストバージニアが天国のような楽園だと考えているわけではない。(天国のような素敵な場所なら、なぜ彼は今そこに居ないのか?) この部分を、なにも考えずに「ウェストバージニア良いとこ一度はおいで」のニュアンスで訳するのは、100点満点の翻訳の課題だったら、一気に20点か30点くらい引かれても文句は言えないレベル。

Life is old there
Older than the trees
Younger than the mountains
Growin' like a breeze

"Life"は「人生」「生活」あたり。「生命」だと、名探偵を気取ったこまっしゃくれたお子さんから、帰りの会で「せんせー、樹々は生命じゃないんですかー?」と質問された場合、睡眠針で眠らせてやりたい衝動に駆られかねないので、なんとなく避けたい。「山も死ぬんですかー?」と訊かれても困るし。

"Growing like a breeze"の部分は、"Blowing like a breeze"と書かれている歌詞カードもあるそう。どちらにせよ、この部分の意図は、古来変わらぬ自然を歌い上げながら、ウェストバージニアの生活は古びていて変化に乏しい、というニュアンスを漂わせるところにある。田舎出身者ならきっと身にしみて理解できるはずの、故郷に対する、「いや、自然がいっぱいだし、いい所だよ。いい所なんだけどさあ、周りに何もないんだよね。近所のサティまで車で30分かかるし」という感情です。

Country roads, take me home
To the place I belong
West virginia, mountain momma
Take me home, country roads

最初に全景を、次に細部を、という原則にのっとって、最初の"home"は「故郷」、2回目は「私の家へ」と訳す。

"mountain momma"(※momma = mama) を「ママ山」と訳している例が一部に見られるが、ここは「母なる山」で良いはず。念のため地理情報を調べたり、Google Mapをチェックしたりしてみたが、ウェストバージニアに「ママ山」という名前の山は見つけられなかった。

All my memories gathered round her
Miner's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky

この部分の構文をきちんと取れている訳詞は、インターネット上には皆無に近かった。みんな雰囲気で誤魔化している。(僕も最初分からなくて、理解できるまでずいぶん頭を悩ませたので、逃げ出したくなる気持ちはよく分かる)

最初に、この"her"は、前の段落に出てくる「母なる山」であると取るべき。"Mountain"は女性名詞だし、ご丁寧にも"momma"が付加されて、女性であることが明示されている。

続く"Miner's lady"から"painted on the sky"は、すべて同格で、"her," つまり「母なる山」を修飾する言葉。"Misty taste of moonshine"の部分も、おそらく"her"にかかっていると考えるべきだが、この部分には別の問題があるので後に回す。

「母なる山」を修飾すると考えた場合、いちばんイメージが沸きにくいのは"painted on the sky"の部分だが、これは、大きな山が空に貼り付くように存在していて、どこで見上げても視界に入ってくる、と解釈すれば良いのだと思う。"Miner's lady"は、抗夫にとって大切なお山、鉱山のこと。"blue water"は「青海原」「大海原」、海のことです。

"painted on the sky"の解釈を読んで、それじゃあまるで「空を見上げりゃ 空にある」だよ、と考えた人は、じつは勘が良い。この「母なる山」には、歌い手の母親自身の姿が重ねられている。

さっきも説明した通り、ウェストバージニアは山岳の多い内陸州で、海に接しておらず、鉱業を主産業とする。ここで描かれるのは、「坑夫の貴婦人であり、海から遠く、暗く灰色で、空を見るといつも視界に入る」母なる山であり、それは同時に、「抗夫の妻であり、生まれてからいちども海を見たことがなく(あるいは、ウェストバージニアどころか、故郷の町を離れたことすら無かったかもしれない)、いつもうす汚れた格好をして、つねに意識のどこかにある、忘れられない存在」だった母親のことでもある。

Misty taste of moonshine
Teardrops in my eye

"moonshine"は月明かりのことであり、ここで描かれるのも、前段と同じく母なる山の情景。

ただし、"moonshine"には密造酒(とくにウィスキー)や安酒の意味もあり、"taste"との兼ね合いやフォークソングという曲種からしても、こちらの意味が相性が良さそうに思える。

いっぽう、ばかげた・夢想的な会話やアイディア、絵空事といった意味もあり、そう取ってもストーリーが出来て面白い(歌い手が故郷を出た理由とその後の挫折が暗示される)。しかし、こちらは古めかしい、おもに英国で使用される言い方であることが、解釈に際してはややネックになる。

I hear her voice
In the mornin hour she calls me

この"her"が指す対象は前段と変わらないが、「最初に全景を、次に細部を」のルールを敷衍して、ここではもっと明確に母親のことを指していると考えて良い。

夢の中で母親の声を聞いたのか、それとも母親から実際に電話のコールがあったのか、そこらへんはどうとでも取れるので、あまり意味を狭めずに訳したいところ。どちらにせよ、望郷の念を起こさせるような出来事が発生した。

The radio reminds me of my home far away
And drivin down the road I get a feelin
That I should have been home yesterday, yesterday

この段から、歌い手は現在車を運転中であることが分かる。ラジオから流れるのは、(ちょうどこの曲のような?)懐かしいメロディ、それを聴きながら、歌い手は昨日家に帰れば良かっただろうかと考える。

この部分で、解釈の上でいちばん問題になるのは、歌い手が車に乗ってどこへ向かっているのか、という点。明言はされていないので、声に引かれるままに故郷へと向かっているのだ、という解釈と、そうではないとする解釈の両方が成り立ち得る。

僕は、歌い手は故郷へは向かっていない、という解釈をとる。"That I should have 〜"は、感興を盛り上げるためのいわば反語的な手法であって、ああこの道が故郷に繋がっていればいいのにと思いつつ、歌い手はおそらく今日も仕事に向かうのだろう。

英文解釈上の論点で言うと、昨日帰れば良かったと本気で考えているなら、"get a feeling"は表現として軽すぎる。本当に後悔しているのなら、"regret"のような別の言葉を使って良かったはずだ。

歌い手が故郷に対して抱いている思いはポジティブなものだけではない。あんな退屈な場所はないと思っているし、重苦しさも感じている。だがそんな場所でも、望郷の念は抜きがたく胸の中にある。

帰りたくないとは思わないが、歌い手にはいま住む町で就いている仕事があり、作り上げた人間関係があって、思い立ったからといってすぐに町を離れるわけにはゆかない。そして車を降りれば、いつものように始まった仕事に忙殺されて、感傷は押し流されるように薄れてしまう。純粋な望郷の念は、車の中という、自己に没頭できる閉じた空間だから成立している。

帰りたいと言いつつも帰らない。帰れない。そこに大人の苦さがあり、この曲の感興がある。耳をすませばに登場したカントリー・ロードの訳詞は、英語版から大胆に変更されているが、この重要な一点に関しては正鵠を射貫いていると言うべきだろう。

えーと、訳詞全文です:

天近きウェストバージニア
ブルーリッジ山脈
シェナンドア川――
そこでの人生は樹々よりも古く
山よりは若く
こともなく過ぎゆく

カントリーロード、私を故郷へ連れて行っておくれ
私の居るべき場所へ
ウェストバージニアの母なる山へ
私を家へ連れて行っておくれ、カントリー・ロードよ

我が思い出のすべては彼女のそばに
抗夫の妻にして海を知らず
暗く灰色く空にそびえる
月明かりと安酒 涙がにじむようだ

今朝彼女の声を聞いた
私に呼びかける声を
ラジオに耳をすませば 遠い家が頭に浮かぶ
車で走りながら私は思う
昨日家へ帰ればよかったのにと

カントリーロード、私を故郷へ連れて行っておくれ
私の居るべき場所へ
ウェストバージニアの母なる山へ
私を家へ連れて行っておくれ、カントリー・ロードよ

今日の雑感 (2009/4/21)

(2009年4月21日)

かなり旬を過ぎた話題をいまごろ蒸し返して恐縮だけど、サイズが大きいにもかかわらず、"Nice boat."の船が"ship"でなく"boat"と呼ばれたのは、アップされたキャプチャに映っていたのがferryboatだったからだよね?


【こんなのどうでしょう?】よつばと! (4) (電撃コミックス (C102-4))

BBSにおへんじ (2009/3/18)

(2009年3月18日)

21 名前:byj6[] 投稿日:2009/03/18(水) 19:50:10 ID:ij0Qd7Xs
"Gang-bang"についての労作を大変興味深く読ませていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/byj6/20081208/1228711834
にて海外エロサイトを巡るための単語メモをつけているのですが、まだまだ表面的な域を出ておりません。
ハートマン軍曹のレベルにはとうてい達せないまでも、ぴくせるまりたんの様にしゃべれたらいいと思っております。

すごいですね。知らない単語がたくさんありました。参考にさせていただきます。

69 名前:shn[] 投稿日:2009/03/18(水) 19:02:52 ID:enBvTfko
>>gang-bang

"嬲" はどうでしょうか

こういうのは表意文字である漢字ならではですねー。面白いです。女ふたり男ひとりバージョンの“嫐”もありますし。

ただ、“嬲”は、読みが「なぶる」なので、やっぱり乱暴的なニュアンスとは無縁でいられないのが、頭の痛いところと言いますか……


Gang-bangをまるはだかにする

(2009年3月18日)

えろまんがかんそうぶんみたいなものを書いていると、どうしても限界を感じることのひとつに、エロ関係における有効な語彙の少なさがある。

ヘンタイ大国ジャパンの水よりも豊富なエロコンテンツにどっぷり浸かっていると、エロの世界はワンダフルな造語の天下であるかのように思えるが、実際にエロ系の文章を書いてみると、それらの多くは、前後の文脈があってはじめて意味が通じる、局所的・限定的な、いわば一回限りのものであり、切り出して汎用的に使えるものが意外と少ないことに気がつく。

なにしろ、これらの用語は、卑語であり俗語であり、ただでさえ時代の影響を受けやすいのに、加えて本質的に隠語でもあり、比喩やほのめかしを多分に含んでいる。僕は辞書マニアの気のある人間でもあるので、性語辞典の類も手元に所有しているのだけど、これらの本を読んでいて、目新しい「使える」言葉に出会ったという、新鮮な驚きを体験した記憶があまりない。古い粗悪な洒落の野暮な絵解きを延々と読まされているような、物寂しい気持ちになることの方がずっと多い。

たとえば、女性と男性が複数で活動する状況をいかに呼称するかを考えてみる。すぐに思いつくところでは、「乱交」や「輪姦」があり、3Pや4P、「オージー」「グループセックス」「スワッピング」「○人斬り」「親子丼」「串刺し」なども頭に浮かぶ。ものの本によると、「念仏講」「合い乗り」「車がかり」「回り取り」といった言葉もあるらしい。

これらの単語は、すべて、エロ系の言葉が該当しうる問題のどれかひとつに当てはまっている。つまり、

  1. 抽象的で汎用的すぎるか
  2. 具体的な特定の状況に特化しすぎているか
  3. それとも時代遅れか

抽象的な言葉は、さまざまな状況を指して使えるため、使い勝手は決して悪くない。しかし、包含する範囲が大きいため、微妙に異なる状況を指すために使った同じ言葉が、一つの文章中に混在してしまう場合がある。

特定の状況を指す言葉は、ほかの言葉で言い換えにくいため、同じ言葉が何度も登場してしまい、文章の美しさが損なわれるきらいがある。また、特定の状況が、エロコンテンツ上では一つのジャンル、嗜好、またはシチュエーションとして確立されているにもかかわらず、その状況を指す言葉が定まっていない場合もあり、こちらも頭が痛い。

えーと、長くなっちゃったけど、要は、エロを語るための言葉は必ずしも充実しておらず、エロを語る人は、エロを語るための語彙をつねに追い求めている――ということを言いたかった。

さて、ここから本題。このような現状に頭を悩ませつつネットをさまよっているうちに、某所で耳寄りな話を聞いた。英語圏には、これまで日本国内でもジャンル・シチュエーションとしては存在していながらも、それを指すうまい言葉が用意されていなかった、ある特定の状況を指す言葉が存在するのだという。それが "gang-bang."

そこで聞いた話によると、gang-bangは、女性ひとりが複数の男性を相手に一度におこなう、合意のうえでの性行為だという。

ここでのポイントは「女性ひとりと男性複数」「合意のうえ」の二点。日本語には、似た状況を指す言葉として「乱交」「輪姦」があるが、乱交は男女ともに複数が文字通り入り乱れる感があり、「女性ひとりだけ」という状況をうまく説明できない。いっぽう、「輪姦」は、現代的な用法ではかならず乱暴的なニュアンスを含むため、合意のうえの行為を指して使うにはそぐわない。

これはよいことを知った、さっそく調べてみよう――と、さまざまな辞典やウェブサイトをめぐって情報を集めているうちに、いくらかまとまった知識が得られたので、以下はそのまとめ。この言葉の認知度を高めるため、世間に向けてひろく公開するものであります:

読み

  • 発音表記はオンライン辞書によって微妙に異なる:
  • 読みは、そのまま日本語表記すると、「ギャンバン」「ガンバン」に近い

日本語表記

  • Google検索のヒット数(2009/3/18時点):
  • 使用頻度は、ギャングバン => ギャングバング > ギャンバン > ギャンバング
  • 日本語表記では、「ギャングバング」「ギャングバン」の使用例が圧倒的に多い
  • 「ギャングバング」が、4つのうち唯一Amazon.co.jpの広告キーワードに指定されているところから考えると、アダルトビデオなどのタイトル・ジャンル名では、「ギャングバング」がメジャーか
  • 「ギャングバン」の使用例が多いのは、映画や漫画などのサブカルチャー経由で、「gangの読みはギャングである」「bangのgは発音しない」という知識が、一般に浸透しているからだろうか

定義

オンライン英和

英英

  • Oxford English Dictionary Second Edition CD-ROM v3.0 の gang, n.1 より:
    • gang-bangslang (orig. U.S.), an occasion on which several men have sexual intercourse one after another with one woman; hence asv.trans. and intr.
    • (訳:gang-bang: スラング(米起源)、複数の男性が順番でひとりの女性と性交すること;ここから他動詞・自動詞としても用いる)
    • (※OEDでは、gang-bangのほかに、gang-rape, gang-shag も紹介あり)
    • gang-rapev. trans., to force (a woman) to have sexual intercourse with a succession of men at one time (see also quot. 1975); also asn., (an instance of) rape committed in this manner; cf.gang-bang;
    • (訳:gang-rape: 他動詞、強制して(ひとりの女性に)連続する男性といちどに性交させる(1975年の引用も見よ);名詞としても使用、そのようなやり方で行われる暴行(の一例);参照:gang-bang)
    • gang-shag:slang (orig. U.S.) = gang-bang above.
    • (訳:gang-shag: スラング(米起源)、上のgang-bangに同じ)
  • Answer.comTheFreeDictionary.com (The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition):
    • 名詞、わいせつなスラング
      1. ひとりの人物、もしくは犠牲者と、彼/彼女と関係を持つ複数の人物が、矢継ぎ早におこなう性交(しばしば強姦)
      2. 複数の人物が(みさかいなく)相手を選び、変更しながらおこなう性交
    • 自動詞
      1. わいせつなスラング。gangbangに攻撃者として参加する
      2. スラング。ギャングに関連する暴力的な活動に参加する
    • 他動詞
      • gangbangの対象になる
  • YourDictionary (Webster's New World College Dictionary):
    • 名詞
      1. わいせつ ひとりの女性と複数の男性が矢継ぎ早におこなう、レイプを含む、あるいは、とくにレイプによる性交
      2. わいせつ 複数の男性と複数の女性が相手を変更する性的乱交
      3. ギャングの戦闘
  • Merriam-Webster Online Dictionary:
    • gang bang
      • 名詞
      • 1945年
        1. しばしばわいせつ:複数の人物が、受動的な同一の相手に連続でおこなう交接
        2. しばしばわいせつ:GANG RAPE
    • gang rape
      • 名詞
      • 1966年
      • ひとりの人物に複数の攻撃者が連続でおこなう暴行
      • ――gang-rape 他動詞
    • gangbang
      • 動詞
      • 1949年
      • 自動詞
        1. しばしばわいせつ:gang bangに参加する
        2. ギャングの活動、(その中でも、とくに)暴力的な活動に参加する
      • 他動詞
      • gang bangの対象になる
  • 英WikipediaのGang bangの項目
    • Gang bang(またはgangbang)は、ひとりの人物が、複数の相手と連続で、あるいは同時に性交する状況のこと
    • Gangbangは、主として、ひとりの女性/男性が3人以上の相手と性的関係を持つ、グループセックスの一形態である。3P(※原語ではthreesome)と混同してはならない。Gangbangにおけるプレイ内容は多様だが、性交、アナルセックス、オーラルセックス、ひとりの女性/男性を相手にしたマスターベーションなどが含まれる
  • Urban Dictionary(ユーザーが語義を投稿し、ほかのユーザーが同意か不同意を投稿できる、みんなで作るオンライン辞書)のgangbangの項目
  • Encyclopedia DramaticaのGangbangの項目(※エロ画像あり。文章の内容もけっこう酷いので注意)

語源・歴史的経緯・広がり

  • この場合のgangは、「いっしょになって〜する」「一団で〜する」ほどの意味
  • bangは、「性交する」のスラング
  • 語義からそのまま日本語に直すと、gang-bangは「集団性交」、gang-rapeは「集団レイプ」になる
  • OEDによると、bangが「性交する」のスラングとして用いられるようになったのは1930年代後半頃、gang-bangが登場するのは1950年前半頃から
  • Gang-bangというスラングが登場する前、1920年代には、同義のスラングとしてgang-shagが使われていた
  • Shagも「性交する」のスラング。映画オースティン・パワーズ内で多用されていたので、覚えている人も多いかも。続編Austin Powers: The Spy Who Shagged Me(邦題:オースティン・パワーズ・デラックス)では、タイトルにまで使われた
  • Shagを「性交する」のスラングとする、OEDに登場する最古の記録は、1788年に刊行されたFrancis Groseの俗語辞典の第2版
  • ジーニアス英和大辞典によると、オーストラリア・ニュージーランドでは、gang-bangのことをgangie, またはgangyと呼ぶという

考察

  • OEDに登録された用例から判断する限り、gang-bangが原義の時点で「暴行」のニュアンスを含んでいたとは、必ずしも考えにくい
  • gang-bangのほかに、わざわざgang-rapeが登録されていることも、この想定の傍証になり得る
  • ただし、OEDには、「暴行」のニュアンスを含むgang-bangの用例も記載されている
  • また、多くの英英辞典の記載から、現代において、少なくとも辞書を作るような層の人々からは、gang-bangが多くの場合「暴行」のニュアンスを含むと見なされていることがわかる
  • 「暴力的要素を含まない」という解釈は、AVのジャンル分けに関して言えばそれほど間違っていないのかもしれないが、必ずしも正しくない。「暴力的要素を含まない」という解釈が、我々が洋ものAV一般から受ける、アメリカ西海岸的な開放的なイメージに影響を受けていないかどうか、より注意深く調査する必要がある
  • 「ひとりの女性と複数の男性による性行為」という解釈も、AVのジャンル分けに関して言えばそれほど間違っていないのかもしれないが、必ずしもそれだけではない。「ひとり」の対象が男性であってもかまわないし、女性のみ、男性のみで構成されたホモセクシャルなgang-bangも存在する(たとえば、lesbian gang-bangという言い方も可能)
  • ただ、暴行を含まない性的乱交を指して使われる場合も多いので、必ず暴行的要素を含む日本語の「輪姦」「まわす」よりは、ニュートラルに近い用語である
  • AVのジャンル分けにおけるgang-bangが暴力的要素を含まないが、現実世界においては必ずしもそうではない理由は、gang-bangという用語ではなく、洋ものAV一般の傾向にあるのかもしれない
  • あるいは、男性の性的幻想から離れた視線で眺めたとき、現実世界における女性一人対男性複数のセックスは、往々にして暴力的傾向を帯びるからかもしれない

日本語として使用する際の問題点

  • 「ギャンバン」と表記した場合、宇宙刑事を連想する人がいるかもしれない
  • 「ガンバン」と表記した場合、岩盤を連想する人がかなりいるだろう
  • 「ギャングバング」と表記した場合、日本語では強く発音する必要がある「グ」が2回登場するため、発音が難しい。また、言葉から受ける印象も固くなる
  • しかし、どちらか一方にだけ「グ」を付けるのは、英語表記との対応の非統一性から混乱を招く可能性がある
  • gang-bangのかわりにgang-shagを採用した場合、読みが「ガンシャ」になるので、顔面射精の略である「顔射」と区別ができない
  • gangie, gangyを採用した場合、読みが「ガンジー」になるので、歴史的偉人がまず連想されてしまう。「ガンジーやろうぜ!」という提案が、「え? 非暴力不服従プレイのこと?」「え? 断食セックスのこと?」、あるいは、「え? 戦闘象で蹂躙プレイのこと?」など、著しい誤解を招く可能性がある
  • 用語としてまだそれほど一般的ではないため、「ギャンバン」「ギャングバング」を使用しても、それがどのようなジャンル、シチュエーション、プレイ内容なのか、相手に理解してもらえない可能性がある
  • 表記の揺れ、発音しにくさ、表記から意味を想像しづらいことも、使いにくさに拍車をかけている

faviconって「ファビコン」と呼ぶんだ……

(2009年3月16日)

Favorite Iconの略だから「ファブアイコン」じゃないの? と思って検索してみたら、Wikipediaで解説されておりました。まあ僕もAMDをアムドって呼んじゃうしな。

でも、Google検索の結果を見る限り、ファビコンという言葉は、アイコンを作成・配布する人以外の層にはほとんど認知されていないみたいなので、上の記事の場合、タイトルで「ファビコン」という単語を使わずに説明するのが、いちばんの正解じゃないかと思ったり。「お気に入りアイコン」じゃ駄目なん?


【こんなのどうでしょう?】よつばと! (6) (電撃コミックス)

ビーフ・ストロガノフの蛇行

(2007年9月4日)

ネットでビーフ・ストロガノフに関する不穏な噂を聞いた。なんでも、ビーフ・ストロガノフのビーフは牛肉ではないと言うのだ。

すわ、あらたな擬装問題が発覚か?! 北海道や中国の次はロシアなのか!? ……ということではなくて、これは純粋に言語学的な観点からのお話。たとえば、この記事を書いている時点では、日Wikipediaの「ビーフ・ストロガノフ」の項にこういう記述がある。

なお誤解されやすいが、「ビーフストロガノフ」の「ビーフ」は“牛肉”ではなくロシア語で”〜流”、”〜風” という意味であり、発音も「ビフ」「ベフ」の方がより正解に近い。

この説を取り上げて、昔はビーフ以外のストロガノフ、たとえば魚介のストロガノフもあったのかもしれませんね、と結んでいるコラムも発見した。

しかし、この説は本当だろうか? すこしでも語学をかじったことのある人なら、たぶん心のどこかで疑問を抱くと思う。僕はロシア語をまったく知らないけれど、聞いただけでうさんくさいと感じた。

だってビーフ・ストロガノフを日本語に訳したら、ふつー、「牛肉のストロガノフ風」になりませんか? 「ストロガノフ」だけで「〜風」と解釈できるのに、なぜ料理の重要要素である主材料名をわざわざ省いてまで、「〜風」なる接頭辞(?)をつける必要があるのだろう。興味を持ったので、すこし調べてみることにした。

最初に簡単に結論を述べると、「『ビーフストロガノフ』の『ビーフ』は“牛肉”ではなく、ロシア語で”〜流”、”〜風”という意味である」という風説は正しくなかった。それもあらゆる意味で正しくなかった。牛肉推進派の方々はほっと胸をなで下ろしていただきたい。ビーフ・ストロガノフの「ビーフ」は、これまでも、そしてこれからも、変わることなく牛肉100%である。

以下はその解説。まずは周辺知識として、ビーフ・ストロガノフの歴史から説明します。

ビーフ・ストロガノフの誕生

ビーフ・ストロガノフの「ストロガノフ」が、製塩業で巨富を得、国家から要塞建設権や私兵保有権をあたえられてウラル・シベリア地方植民政策の先兵となり、たびたびロマノフ朝を金銭的に援助したロシアの豪商一族、ストロガノフ家に由来するのは間違いない。ただ、この料理がいつから「ストロガノフ」と呼ばれるようになったか、また料理自体の起源はどこにあるのかについては諸説あり、どれが正しいのかはっきりしない。

一説によると、この料理に「ストロガノフ」の名を冠したのは、フランス人シェフCharles Briereであるという。彼は、サンクトペテルブルグで働いていた1891年、この料理のレシピをフランスのL'Art Culinaireに寄稿している。(1890年にサンクトペテルブルグで開催されたコンテストにこの料理を出品して評判を呼んだという説もある)

だが、「ストロガノフ」の名前は、19世紀後半にロシアで出版されたElena Molokhovetsによるレシピ本ですでに使用されている(初出については1861年説と1871年説がある)。このときの料理名は"Govjadina po-strogonovski, s gorchitseju"で、日本語に訳すると「牛肉のストロガノフ風、マスタード添え」。日Wikipediaでは、ビーフ・ストロガノフのロシア文字表記として、"говядина по-строгановски"と"бефстроганов"の2種類が紹介されているが、これは前者。「ベフ」つまり"беф"はどこにも出てこない。

ストロガノフ一族に同じ名前の人物が複数人存在しているせいで、この問題はさらにややこしくなる。料理歴史本のいくつかで、複数のPavel (英語表記だとPaul) Stroganoff伯爵が混同されているのだ。

ひとりは、1772 (1774?) 〜1817年に活躍した外交官にして、アレクサンドル一世の「若き友人」のひとり、フランス革命時のパリに在住してジャコバン派の一員となり、ロシア芸術アカデミーの総裁であり、美食家でもあったPavel Aleksandrovich Stroganoff伯爵。もうひとりのPavel Stroganoff伯爵は、1823年〜1911年にサンクトペテルブルグに居住した人物だ。

18世紀は、近代化にともなって、西ヨーロッパ、とくにフランスの料理がロシアにもたらされた時代。裕福な貴族は競ってフランス人のコックを雇い入れたという。いっぽう、元が農民の出であり、商業上の功績を認められて貴族となったストロガノフ一族は、ロシア文化の保護発展にも熱心だった。

前者のストロガノフ伯爵はフランスで生まれた人物。歴史的な知名度を考慮すると、19世紀後半のエレナのレシピ本に出てくる「ストロガノフ」が彼を指していると考えて、なんの問題もないように思える。しかし、一部の本では、前者の経歴を紹介しながら、「(本が出た)1871年は伯爵が美食家としての名声を確立する前だから」として、この説を退けているのだ。いっぽう、20世紀に生きたほうの伯爵を由来とする説では、先のCharles Briereシェフは、この伯爵のために働いていたとされる。

もちろん、ビーフ・ストロガノフの由来とされるストロガノフ一族はこの二人に止まらない。よく名前が出されるのはAlexander Grigorievich Stroganov伯爵 (1795-1891) で、これはOxford Encyclopedia of Food and Drink in Americaの記述が元になっているらしい。

参考

ビーフ・ストロガノフは、ストロガノフ一族の家伝の料理であった説と、ストロガノフ一族の誰かが考案した説、ストロガノフ一族に仕える人シェフが考案した説、ストロガノフ一族の誰かあるいは彼らに仕えるシェフが元々あった風土料理を改良した説がある。考案説の場合、歳を取って固い牛肉を食べづらくなったストロガノフ一族の誰かのために考案された、シベリアの冬で固く凍り付いた牛肉を食べられるものにするために考案された、などとされることが多い。

また、15世紀のハンガリーに、牛肉やサワークリームを使った Sour Cream Vetrece (savanyu vetrece) という料理があり、これをビーフ・ストロガノフの原型と見る説もある。

英語圏におけるビーフ・ストロガノフ

ビーフ・ストロガノフの「ビーフ」が、”〜流”、”〜風”を意味するロシア語の「ビフ」「ベフ」であると仮定すると、

  1. ロシア語の「ベフ」が、日本人によって誤って「ビーフ」とヒアリングされ、ビーフ・ストロガノフとして日本語に定着した
  2. ロシア語の「ベフ」が、米英人によって誤って「ビーフ」とヒアリングされ、ビーフ・ストロガノフとして英語に定着し、それが日本にも流入した

というふたつの経路が考えられる。

1.の場合、ビーフ・ストロガノフは英語圏ではどのように呼ばれているのかという疑問が生じる。2.の場合、誤解の経緯は英語圏にも記録されていると考えるのが自然だ。ロシア語に先立って、英語圏における「ビーフ・ストロガノフ」を調べてみた。

各種辞典に当たってみたところ、ジーニアス英和大辞典・リーダーズ英和辞典・プログレッシブ英和中辞典には "Beef Stroganoff"の項があった。どうやら英語圏でも、ビーフ・ストロガノフはビーフ・ストロガノフと呼ばれているらしい。

Googleで検索してみたが、やはり、英語圏でも、"Beef Stroganoff"の語が普通に使用されている。レシピサイトや料理の歴史に関する情報を集めたサイトも数多くヒットしたので、片っ端から当たってみたが、ロシア語の「ベフ」に関する記述は一切発見できなかった。

いっぽう、英英辞典Oxford Dictionary of Englishに、"Beef Stroganoff"の項目はない。しかし、"Stronganoff"の項は存在し、「[質量名詞] 主材料(一般的に牛肉の細切り)をサワークリームを含んだソースで調理した料理」と解説されている。

ODEよりさらに詳しいOxford English Dictionaryにも、"Stroganoff"の項目はあるが、"Beef Stroganoff"の項目はない。説明には、「牛肉の細切りをサワークリームを含むソースで調理した料理。正式名、beef stroganoff, boeuf stroganoff」とある。こちらのスタンスは、ビーフ以外にもストロガノフがあるからビーフを付けないのではなく、ビーフ・ストロガノフが有名なのでストロガノフのみで通じる、であることに注意していただきたい。OEDによると、英単語"Beef Stroganoff"の、記録に残っているなかで最古の使用例は1932年。A. Heathによるレシピ本、Good Foodに登場したのが最初とある。

OEDは英単語の語源や意味変化の過程を詳細に追いかけた辞典なのだが、語源に関しては、「19世紀のロシアの外交官、Paul Stroganov伯爵の名前より」とあるだけで、ロシア語の「ベフ」に関してはなんの言及もない。もっと面白いのが、語源の冒頭に「フランス語」の記載があるところ。OEDの編者たちは、英語の"Beef Stroganoff"が、フランス語の"Boeuf Stroganoff"に由来すると考えていることになる。"Boeuf"はフランス語で「牛肉」の意。「ブフ」と発音する。

ロシアにおけるビーフ・ストロガノフ

英語圏の状況を調べているうちに、「ビーフ・ストロガノフ」の「ビーフ」がロシア語に由来するという説がますます怪しく思えてきた。日本だけ……とは断言できないけど、すくなくとも英語圏では、そのような説は流布していないようだ。では、肝心の大元、ロシア語圏ではどうなっているのか? Googleで検索してみた。

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僕が検索した時点で1番目と2番目に表示されたサイトに掲載されていたのは、俳優Shia LaBeouf (シア・ラブーフ)に関する情報だった(→1番目/2番目)。彼の名前は、ロシア文字では"Шиа Ла Беф"と表記するらしい(※"Б"は"б"の大文字)。フランス語で牛肉を指す"Boeuf"と綴りが似ていることに注目していただきたい。1ページ目の一番下に表示されていたのは、スウェーデン版Wikipediaの項目。フランスの都市Beffesが、"Беф"と表記されている(スウェーデン版/フランス版)。

料理の「ビーフ・ストロガノフ」が登場するのは、ようやく2ページ目に入ってから。しかし、この検索結果がすこぶる興味深い。

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フランス語で牛肉を指す boeuf の次に、括弧をして (беф) と書いてある。бефはboeufの言い換えだと言うのだ。

では、"Беф"と"boeuf"を両方とも指定して検索したらどうなるだろう?

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ますます面白い結果が出た。boeufの次に括弧書きで (беф) とした例がほかにも見つかるほかに、フランス料理である boeuf braiseを"Беф-брезе", boeuf bouilliを"Беф-бульи", Cote de boeufを"кот- де-беф"、Boeuf bourguignonneを"Беф бургиньон"と表記したものなど、多数の例が見つかった。

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これらの例では、明らかに、"Беф"がフランス語の"Boeuf"のロシア語表記として使用されている。

とくに面白いのが、Boeuf bourguignonneの例。Bourguignonneは「ブルゴーニュ」という地名ではなく、「ブルゴーニュ風」を意味するフランス語だから、料理名を日本語に翻訳すると、そのまま「牛肉のブルゴーニュ風」になる。風説通り、ロシア語の「ベフ」が「〜風」を意味すると仮定した場合、「ブルゴーニュ風風」で意味が重なってしまう。

Boeuf bourguignonneのちょっと先の部分に、говядина по-бургундскиと書いてあるところにも注目。最初のほうで言及した通り、говядина(アルファベット表記だとGovjadina)はロシア語で牛肉の意味だから、こちらも「牛肉のブルゴーニュ風」である。

ふたつの表記では、"бургиньон"と"по-бургундски" と、「ブルゴーニュ風」に当たる単語の語頭と語尾が変化している。ビーフ・ストロガノフのロシア語表記である"бефстроганов"と"говядина по-строгановски"でも、同じことが起きていた。

この変化は、どう見ても文法に乗っ取った正しい処理である。だから、フランス語をよく知らないロシア人が、「ブルゴーニュ風」を意味するBourguignonneに「〜風」を意味する"Беф"を重ねたという解釈は通用しない。また、ここでは、"по- "が「〜風」という言葉を作るための接頭辞として使用されていることにも注意してほしい。

なぜフランス語なのか?

では、なぜロシア生まれの料理であるはずのビーフ・ストロガノフが、ロシアでフランス語読み/表記されているのだろう?

まず、フランス料理の知名度の高さがある。フランス料理は世界三大料理のひとつにも数えられる伝統ある料理だし、前述の通り、近代ロシア料理の成立には、ロマノフ朝の貴族階級に雇われたフランス人シェフたちが大きな影響を及ぼしている。ロシア人の間には、フランス語の料理名のほうがかっこいい、あるいは本格っぽいという意識があるのかもしれない。

また、発生以降にビーフ・ストロガノフが辿った歴史が、名称にあたえた影響も見逃せない。

ビーフ・ストロガノフの拡散

1917年のロシア第二革命によるロマノフ朝の崩壊後、ビーフ・ストロガノフのレシピは国外に広く流出する。

英Wikipediaによると、第二次世界大戦前、中国のホテルやレストランでは、ビーフ・ストロガノフは一般的なメニューであったという。このメニューがロシア・中国からの移民や、社会主義化する前の中国に駐留していたアメリカ軍人によって本国にもたらされ、1950年以降にアメリカで一般化した、というのが英Wikipediaの説明だ。

しかし、この説明は大陸の反対側からのルートを見落としている。前出のフランス人シェフCharles Briereの伝説が正しければ、1891年にL'Art Culinaireにレシピが寄稿されて以来、この料理はフランスにも伝わっているはずだ。それに、フランスは、ドイツと並んで、革命から亡命した白系ロシア人の主要な受け入れ先だった。(亡命者の総数は150〜200万人。うち、40万人がフランスに、60万人がドイツに逃れたと言われる。画家シャガールもフランスに亡命した白系ロシア人のひとり) 彼らとともにビーフ・ストロガノフのレシピが伝わっていたとしても、なんの不思議もない。

実際、1920〜30年代のパリで、ロシア人シェフの饗するビーフ・ストロガノフが人気を博していたことを伝える記録がある。雑誌The International Stewardの1935年12月号に掲載された、ニューヨークのセントレジスホテルで働くロシア人シェフの名声を喧伝する記事だ。

  • Beef Stroganoff (American Dialect Societyメーリングロストのログ)

記事は、ロシア人シェフSemplich Ignatovichが、ビーフストロガノフ(フランス風にBoeuf a la Stroganoffと呼ばれている)を始めとするさまざまなロシア料理をホテルのレストランで提供して、ホテルの名声をさらに高めたことを紹介するもの。この記事によると、件のロシア人シェフは、レストランのオーナーである女主人Olga Tokaroffに連れられて渡米する前、彼女がパリのモンタボー通りで経営していたレストランで働いて名声を築いたという。

いくつかの料理本の記述からも、ビーフ・ストロガノフを提供するレストランが、1930年代のアメリカに既に存在していたことが裏付けられる。1939年版に発行された、Dinaa Ashleyによるニューヨークシティのレストランガイドには、ビーフ・ストロガノフをメニューに載せたレストランが2軒登場するのだが、これらの店のレシピはすでにアメリカ風の味付けに改良されている。一説によると、第二次大戦中は牛肉の供給が著しく制限されたため、ほとんどのシェフはビーフ・ストロガノフを作ることができず、このために大戦が終わった50年代以降に、レシピが全米に広がったのだという。

今日、ビーフ・ストロガノフは、日本やアメリカのほか、オーストラリア・ブラジル・スウェーデンやノルウェーなど、世界中の数多くの国で人気料理として親しまれている。バリエーションも国や料理人によって千差万別で、おそらくこのことも、ビーフ・ストロガノフを巡る混乱に拍車をかける原因のひとつになっている。

そして、ビーフ・ストロガノフ、「牛肉のストロガノフ風」は、フランス料理の一品としても存在する。つまり、フランス風のビーフ・ストロガノフなるものが存在するのだ。フランス料理店のメニューで実際にご覧になったことがある方もいらっしゃるだろう。Web上にも数多く言及が見られる。

ビーフストロガノフはどんな料理かというと牛肉をソテーし、炒めたたまねぎやマッシュルームをフョンドヴォーで軽く煮て、バターライスやサワークリームを添えたフランス料理です。

ロシア財閥のストロガノフ家のフランス料理人が19世紀に作った料理だそうです。

だからフランス料理なのにロシア語の名前がついているんですね。

この料理を初めて覚えたのは、「おそうざい風フランス料理」(辻静雄)という本でした。「ロシア風牛肉の煮込み」という副題と、以下のようなコメントがついていました。

ストロガノフは、もともとロシアの貴族の名前です。ヒレ肉を外側はカリカリに、中は生で表面をさっといためて生クリームだけであえるのがストロガノフだという説と、トマト風味が入らないとストロガノフといえないという説と、2派が主張を曲げないでがんばっています。

「ビーフストロガノフ」は、19世紀帝政ロシアの時代、ストロガノフ伯爵のフランス人コック長が広めたといわれる料理。ロシア生まれではありますが、今ではフランス料理としても親しまれています。ロシアではサワークリームを使いますが、生クリームを使うのがフランス風!

ビーフ・ストロガノフの蛇行

フランス語読みのBoeuf Stronganoffがロシアに伝わった経緯ははっきりしない。あるいは、ソヴィエト時代のロシアでは牛肉のストロガノフ風のレシピが跡絶えており、フランス料理としてあらためて流入したものが広がったのかもしれない。または、ロシア風の味付けではない、フランス料理としての牛肉のストロガノフだけを"Бефстроганов"と呼ぶのが、そもそもの正しい使いかたであったのかもしれない。

ひとつだけ確かなのは、ロシア語の"Бефстроганов"が、フランス語のBoeuf Stroganoffに由来するということだ。ロシアで生まれ、ロシアからフランスをはじめ世界中に広まったとされる料理が、ロシアではフランス語で読まれ、そのために日本人を混乱させている。これもまた、言葉の成り立ちと流布の過程をめぐる興味深い一例と言えるだろう。

まとめ

  • ビーフ・ストロガノフは、ロシア語で"бефстроганов"または"говядина по-строгановски"と表記する
  • ふたつの表記法のうち、純粋にロシア語なのは後者であり、前者はフランス語の料理名、"Boeuf Stroganoff"のロシア語表記である
  • Boeufはフランス語で牛肉の意味。「ブフ」と発音する
  • したがって、「『ビーフストロガノフ』の『ビーフ』は“牛肉”ではなく、ロシア語で”〜流”、”〜風”という意味である」という風説は、あらゆる意味で完全に間違っている
  • なぜなら、
    • この"беф"はロシア語ではなくフランス語であり
    • “牛肉”という意味だから

参考


ほんやくメモ:bar girl, B-girl

(2007年6月15日)

HTMLの番号つきリスト(<OL>)の属性ってどんなだったっけ、とGoogleで検索してみたら、当然と言えば当然だけど、オフィスレディの方の結果が大量に表示されてしもうた。

で、その流れで、なんの気なしにWikipediaのOLの項を読んでいたら、注の部分にこんな文章が:

3. ^ 英語で「売春婦」は prostitute をはじめ、スラングとして call girl、streetwalker、camp follower、whore、hooker など枚挙にいとまがないが、bar girl というものはない。1960年代前半の日本なら「一人でバーに飲みにいくような女はふしだら」と思われたかもしれないが、欧米でそうした偏見は既に1940年代前半にはなくなっていた。

これは、本文の「『女性会社員』を表わすことばとしては、かつては“business girl”の頭文字を取った『BG』[2]というものがあった。しかし『英語で BG は Bar Girl のことで、これは売春婦という意味』という噂[3]が東京オリンピックを翌年に控えた1963年に広まったため、……」という部分に対する注。まるで bar girl という言葉など英語圏には存在しないと言いたげな語調になっているんだけど、いやいや、ありますから! 英英辞典にも載ってますから!

大きめの英和辞典で bar girl を引くと、たいてい「バーのホステス」「女性バーテンダー」「酒場に出入りする売春婦」といった語義が出てきます。英英辞典OEDの場合、 bar の項目に複合語・限定語のひとつとして -girl が登場するだけですが、短縮形の米スラング、B-girl のほうに、"A Woman employed to encourage customers to buy drinks at bar"という定義が出てきます。「酒場で客にお酒を勧める女性」だから、立場としてはホステスさんですね。例文として、F.ArcherのOut of Blue (1966) からの引用が出てくるのですけど、これが面白い。 "If I stand here, I'm a waitress, see? If I sit down, I'm a B-girl", つまり、立っていたらウェイトレスだけど、座ったら B-girl になると言うのです。今日のインターネットにおける用法を調べると、アジア圏、とくに東南アジアのホステスさんを指して bar girl と呼ぶ例が多く見られます。

もっと面白いのが、bar の項目に出てくる bar girl の例文。英ロンドン・タイムズ紙の書評紙、Times literary supplement1963年4月19日号の記事からの引用として、"Changes in postwar Japan: the popularity of `bar-girls', the modern substitute for geisha" なる例文が出てきます。これはどう見ても記事のタイトルで、和訳すると「戦後日本の変化:現代版芸者である`bar-girls' の流行」。TLSは書評紙なので、コロンの前が本のタイトルで、後段が書評者による本の内容の要約ということになるでしょうか。ともかく、1963年かその前年あたりに、戦後日本の風俗、しかも水商売の話題を扱った本が出版されていたか、そうでなくても日本の水商売に関する記事がイギリスの新聞に掲載されていたことになり、ここで、1963年・bar-girl・芸者→売春婦という要素がみごとに繋がったことになります。

ただ、日Wikipediaで解説されている「BG = Bar Girl = 売春婦」の三段論法のほかに、「そもそも business girl が売春婦の隠語であることが後に判明した」説も存在するのがややこしい。しかし、面白いことに、business girl = 売春婦、とはっきりイコールで結んでいるのは、じつは英和辞典だけなのです。英英辞典や英語類語辞典には、売春婦の類語として working girl が出てくるし、business woman も売春婦の隠語として使用されているっぽいけど、business girl は言いかたとしてナシとは言えないまでも、それほどメジャーでは無いらしい。同様に、bar girl のことを、解説で「売春婦である」とはっきり述べているのも英和辞典だけです。

推測を交えながら整理すると、だいたいこういう流れじゃなかったかと思うんです:

  1. 東京オリンピック直前の1962〜3年頃、イギリスあるいはアメリカで、日本の`bar girls'を取りあげた本が出版された。この`bar girls'は風俗産業に従事する女性たちを指す。(推測だが、この本には、いまの日本や欧米のマスコミが、オリンピック直前の中国の「未開」度合いを揶揄するのと同じようなニュアンスがあったのかもしれない)
  2. これこれこういう本が出版されたよという情報が日本に伝わる。これはオリンピックを控えた日本にとって不名誉なこと
  3. 欧米では、`bar girls'は芸者のようなもの、売春婦みたいなものを指すらしいという理解がひろがる
  4. ちょっと待って、日本では職業婦人のことをBGって呼んでるよ!
  5. BGを bar girls の略語だと思われたら、日本は今もってゲイシャの氾濫するセックス天国だと思われて、ますます不名誉なことになる。いえ business girl の略ですと説明したいが、business girl という言葉も売春婦の隠語っぽい。略しているからますます隠語っぽく聞こえる
  6. それに、オリンピックになるとたくさん外国人がやって来るから、このままBGを使い続けていたら、職業婦人の皆さんが悪い外国人に手込めにされちゃうかも! (※異邦人はみんなペニスがおっきいから女の子を取られちゃう症候群)
  7. というわけでBGにかわるあたらしい用語を募集します
  8. BG→OL
  9. 日本の英語学者たちの頭に bar girls/business gurl = 売春婦 という印象が強く残る
  10. その痕跡が、英和辞書の bar girls/business girls の項目に残っている

しかし、"OL"でGoogle検索すると、1ページ目に表示されるサイトのほとんどが男性向けエロサイトになるのはちょっと驚きでした。OLさんのブログが大量に引っかかるとか、OLさんをターゲット層にしたショッピングやコミュニティサイトがトップに来るのかと思いきや。大部分の女性たちにとって、"OL"という言葉は、もはや(……それとも、ずっと?)憧れの姿を提示する最先端の「かっこいい言葉」じゃ無いらしい。あ、でも、「エビちゃんOL」だと結構ブログのヒット率が上がるな。

ともかく、"OL"が、いまだに男性の性的憧憬を掻き立てつづけるマジックワードであることだけはよく分かりました。この状況はパンツとパンティの関係にどことなく似ている気がしないでもない。

参考


ほんやくメモ:environmental footprint

(2007年6月14日)

記事はすたすたでも昨日紹介した、英文のアナウンスに基づくもの。

同じ原文をほかの人が訳した文章を読むと、あっここ訳し忘れてたとか、ここはこう訳せばよかったんだとか、いろいろ発見があって面白いです。

同作のスタジオヘッド兼バイス・プレジデントのRod Humble氏は、「『シムシティソサエティーズ』でプレーヤーは、今まで以上に楽しく、さまざまな都市を思い通りに創り上げることができます。私の場合は警察権力の強い都市という設定で、社会からはずれた人を強制的に施設に送り込み、更正して社会に復帰させます。またあるときは、何もない南国風の土地から住民が自給自足で生活し、小さな足跡を残せるような緑の街も創れます。『シムシティソサエティーズ』はオプション機能満載で、ユーザーの思うままに都市設計が可能です」とコメントしている。

:強調は引用者による)

面倒くさかったので自分では訳出しなかった部分にツッコむのもなんですが、Rob Humble氏は"Vice President and Studio Head of The Sims Division"なので、(EAにおける)The Sims部門のVice PresidentにしてStudio Headと訳すべきじゃないかなあ、というのがまず一点。Humble氏はたしかSims Studioの重役さんだったはずなので、Tilted Millのスタッフであるようにも読めるこの訳しかたはマズい気がします。

もうひとつ、強調表示したところ。ここは原文の"I build a green community in the tropics, where the citizens grow their own food and have a small environmental footprint"に相当する部分。僕は"in the tropics"のセンテンスをまるごと見落としていたので、ここにツッコむのはまたしてもアレですが、これは単に「熱帯地方の」で良いんじゃなかろうか。「何もない南国風の」はどこから出てきたんだろう。ゲーム繋がりで、PopTopのTropicoのイメージに引っ張られたとか?

それよりもいちばん気になったのが、「小さな足跡」の部分。原文は"a small environmental footprint"で、実を言うと、"footprint"をどう訳すべきなのか、僕にもよく分からなかった部分です。昨日は、ODEの"the area covered by something"の語義から、「環境スペース」という言葉をひねり出したんですけど、googleで検索してみると、これは"environmental footprint"でひとつの言葉なんですね。エコロジーの文脈で使われる用語みたい。

人間活動により消費される資源量を分析・評価する手法のひとつで、人間1人が持続可能な生活を送るのに必要な生産可能な土地面積(水産資源の利用を含めて計算する場合は陸水面積となる)として表わされる。

例えば、あるエコロジカル・フットプリントでは、1)化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積、2)道路、建築物等に使われる土地面積、3)食糧の生産に必要な土地面積、4)紙、木材等の生産に必要な土地面積、を合計した値として計算される。この場合、アメリカで人間1人が必要とする生産可能な土地面積は5.1ha、カナダでは4.3ha、日本2.3ha、インド0.4ha、世界平均1.8haとなり、先進国の資源の過剰消費の実態を示すものである。

これは人間が地球環境に及ぼす影響の大きさとみることもできることから、エコロジカル・フットプリントつまり「地球の自然生態系を踏みつけた足跡(または、その大きさ)」と呼んでいる。

最後の一文からなんとなく和風こじつけの臭いが漂っているような気がしなくもないけど、それはともかく、検索で発見できた訳語は、「環境足跡」「環境フットプリント」「エコロジカル・フットプリント」など。

というわけで、"where the citizens 〜 have a small environmental footprint"は、「市民がちょっとだけ環境に貢献できる」程度の意味か、「市民がそれぞれに食糧生産のための土地を保有する」のどちらかじゃないかと思うんですが、どんなもんでしょう。「市民が小さな環境フットプリントを持つ」→「市民が環境にあたえる悪影響を小さくできる」程度の意味じゃないかと思うんですが、どんなもんでしょう。


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